ゴールデンウィークのゲイイベントの締めくくりはパレードで!
5月7日(日)に代々木公園でおこなわれた、東京レインボープライドのパレードに一人で参加してきました。
一人参加までの経緯
もともとゲイの友人が全くいない俺でしたが、このブログをきっかけに数人の方とtwitterでつながって飲みに行ったりもしました。
その中で連絡先の交換をした方数人に「一緒にパレード参加しませんか?」と声をかけてみました。
が、既に他の友人との参加が決まっていたり、仕事の都合で来られなかったりで、一緒に参加できる人は見つからず。
当日の朝、ゲイアプリ内で「東京レインボープライドなう」的なハウリングをしている人にメッセージを送ってみたり、自分でもハウリングしてみました。
しかし皆さん代々木公園内のフェスタを見て回るだけだそうで、パレードに参加する人は見つからず。
この時点で一人参加が決定しました。一人でパレードに参加する人なんて自分以外にいるのだろうかという不安を残しつつ……。
パレード参加登録
パレードはフロート(パレード参列者を先導してくれる、トラックを装飾して作った山車)の後ろを勝手に歩けばいいというものではなく、あらかじめ会場内のパレード受付で登録しないと参加できません。
フロートはLGBT関係の団体やイベント、協賛企業が用意していて23台もあるので、どのフロートの後を歩くのかを選んで、参加チケットを受け取ります。
俺がパレード受付に行った10時半の時点で、半分くらいのフロートは満員で受付終了していました。
残っているフロートのうちどれに登録するか考えるため、スマホでレインボープライドのフロートのページを見てみようとしたところ……
レインボープライド公式サイトが鯖落ちしてるぅー!
そりゃイベント当日にはアクセスが集中するだろうからしょうがないか。他のサイトは普通に見られましたが、回線が混雑して通信速度が明らかに遅くなる時もありました。
とりあえずパレード受付の様子をうかがっていると、20代くらいの男性が一人で14番フロートの参加チケットを受け取っているのを発見。
「あの人も一人で参加するのかな?じゃあ同じフロートにしてみるか」ということで、俺も14番の『TOKYO NO HATE FESTIVAL』のフロートの参加チケットをゲット。
パレードに参加する人の集合時間はフロートによって異なり、番号が若い(早く出発する)フロートほど集合時間が早くなっています。
14番フロートの集合時間は12時ちょうど。しばらくフェスタ会場をブラブラすることにしました。
フェスタ会場をウロウロするぼっちゲイ
代々木公園内にはいろいろな団体や企業のブースが出展されています。
ボディトリマーによるグルーミング体験や、VR体験、ボディペインティングが無料で受けられるブースなどがあったけど、一人でやってみるのはちょっと気が引けてしまって眺めるだけでした。
でも適当にブースを見て回っていると、コンドームや化粧品サンプル、広告入りのレインボーフラッグ、ライフガード500mlなどを無料でもらえちゃいました。
mixiはブースではなくレインボーカラーの花で作ったハチ公のオブジェを設置していました。キレイ!
せっかくパレードを歩くなら、広告の入っていないレインボーフラッグを買おうと思って売っている場所を探したのですが、見つからないまま集合時間が近づいてきたので、集合場所の並木道へ。
意外と多い?一人参加者
14番フロートの集合場所に行ってみると、少し早すぎたのか、まだ人がまばら。
ですが少し待っていると徐々に参加者が集まってきました。そして意外なことに、 一人で来ている男性もちらほら。
パレードは5列縦隊で歩くので、集合場所では5列に整列するのですが、俺の両隣は一人で来ている男性でした。
整列して待っている間に俺のほうから少し話しかけたりもしてみました。あまり話は弾まなかったですが、自分から話しかけることができたので良しとしました。
早めに集合したせいで思いがけずフロートの先頭付近に並ぶことになり、マスコミや観客に写真を撮られやすそうだったので、6~7年前にキャンドゥで買ったビンテージ物のサングラスを装着。
整列の待ち時間中に自撮り。完全に不審者です。
集合場所では1時間以上待たされたので歩く前から足が疲れてしまいましたが、13時過ぎについに14番フロートがパレードのスタート地点へ!
パレード出発
フロートに先導されていよいよパレードに出発。
俺が参加した『TOKYO NO HATE FESTIVAL』のフロートではDJさんがクラブミュージックをかけつつ、着グルミのダンサーが上で踊っていました。
さらにMCの人もフロートに乗っていて、ときどき参加者に「say ho!」とか「皆手を上げろ!」といった煽りを入れて盛り上げていました。
こういうのが苦手な人もいるだろうけど、パレード初心者的には盛り上がり方がわかりやすくてよかったです。
一人で参加したら浮かないかな?と心配していたけど、そんな心配は無用でした。
歩いている人も沿道で観覧している人も、LGBTもストレートもボッチも関係なく、皆笑顔で盛り上がっていて……なんかすごく幸せな気分。
俺の隣で一人で参加していた男性も沿道の人とハイタッチしていて、楽しそうでした。
俺もサングラス効果で羞恥心が薄れたおかげか、足の疲れも忘れて盛り上がっちゃった。
歩き終えるとさびしい
パレードのゴールに着いたあと、お腹が空いたのでフェスタの飲食ブースで食料を調達。
豚肉の唐揚げは一人で食べるにはちょっと多すぎたかも。完食したけど。
冷凍イチゴと氷を削ったカキ氷的なもの。練乳かけ放題が嬉しい。
ベンチは埋まっていたので、近くの適当な段差に腰かけて食べましたが、一人で食事している人はほとんどおらず、ちょっとさびしい気分。
レインボーフェスタ自体は友達と一緒に回ったほうが楽しそうですね。
野外ステージ上ではドラッグクイーンたちのトークや、ドラッグクイーン&ゴーゴーボーイの紹介をしていました。
フェスタ会場のあちこちで、募金するとドラッグクイーンやゴーゴーボーイと一緒に写真を撮れるサービスをやっていましたが、一人で写真をお願いするのは恥ずかしかったので断念。
中島美嘉 スペシャルライブ
野外ステージの最後のプログラムは中島美嘉のスペシャルライブ。ステージ前のエリアから大幅にはみ出す人数の観客が集まっていました。
俺は早い時間からステージ前で場所取りする気力が残っておらず、開始直前にステージに向かったのでかなり離れた位置からの観覧になりました。
中島美嘉が登場すると、俺はそこそこ背が高い(170cm台後半)ので中島美嘉の上半身が見えたけど、近くにいた160cmくらいの女性は「全然見えなーい」となげいていました。(残念ながら撮影禁止だったので画像はありません。)
中島美嘉の曲は『雪の華』くらいしか知らないけど、女の情念というか、独特の世界観を感じられる曲が多く、歌声もとても良かったです。
観客は1曲終わるたびにすごく盛り上がっていました。中島美嘉も嬉しそうで、ときおり後ろを向いて涙をぬぐう姿も。
中島美嘉は『雪の華』など5曲くらい歌って一度退場したけど、ステージに戻ってきて「これは私からのお礼です!」と言ってさらに1曲歌っていました。
中島美嘉のライブの後、ステージでは閉会の挨拶などがあったようですが、俺は疲れたのでライブ後はすぐに帰宅しました。
一人でパレード参加するときの心得まとめ
今後一人でプライドパレードに参加する人のために、今回気づいた注意点をまとめておきます。
- 当日の朝になってからゲイアプリで同行者を探しても遅いぞ!
- 公式サイトは鯖落ちするので、どのフロートにするか事前に考えておこう
- パレードは整列待ち時間が長いし、1時間くらい歩くので水分補給の準備を
- でもトイレは男子も女子も行列ができるので早めに済ませること
- パレードは意外と一人で参加している人も多いので安心
- でもフェスタを見て回るのは一人だとちょっとさびしい
- 素顔の写真を撮られたくないならサングラスは必須(昔は撮影禁止のフロートがあったはずだけど、今はないのかな?)
- ゲイビデオの男優が会場内を普通に歩いているけど、見かけても動じないこと
- 有名人のライブを前のほうで見たい人は、早めに場所取りしよう
以上!でもやっぱり来年は誰かと一緒に行きたいぞ!