ヤシュウの部屋

40代ゲイが生き方を模索しながら考えたことを綴るブログ

潮時は意外と近いのかもしれない

今の会社に新卒で就職してから10年くらい経った。

 

大学生の頃は自分のセクシャリティをなかなか受け入れることができなくて、一時期は半引きこもりみたいな生活をしていたけど、そんな俺に内定を出してくれた会社が一社だけあったので何とか新卒で就職することができた。

 

別に大企業ではないけど残業代はきちんと出るし、わりかしホワイトな環境だと思う。だけど、ゲイであることをカミングアウトしている社員なんて一人もいないし、独身のまま定年まで勤め上げるのはちょっとしんどいだろうな、という感覚はある。今の仕事にそこまでの情熱は持てないし、一生結婚する気は無いので「家族のために働く」みたいな責任感もない。

 

なので俺は会社員3年目くらいから、何となく「たぶん勤続20年以内には居心地が悪くなって会社を辞めることになるだろうな。それまでにある程度貯金しておかないと。」と考えるようになった。自分の中で「会社員生活もここらへんが潮時かな」と感じてしまう瞬間が、普通の人よりはずっと早く来るだろう、と。

 

逆に言えばあと数年は今の会社で働き続けるつもりだったんだけど、数週間前に俺の会社の極一部の社員が原因で、ある問題が発生した。世間にはほとんど知られてはいないけど、たくさんのお客様に迷惑をかけ、社内はその問題に関する対応でてんやわんや。すぐに会社がつぶれることはないだろうけど、業績悪化は避けられないし、それが長引けば優秀な社員からどんどん辞めていってますます社内環境が悪化するかもしれない。

 

そうなったら自分も予定より早く退職することになるだろう。この問題が起こる前まではかなり安定した会社だったので、こんな形で潮時を迎えるかもしれないのは意外だけど、今俺は会社の終わりの始まりに立ち会っているのかもしれないと思うと、正直言ってなんかワクワクする気持ちもある。愛社精神とか会社への帰属意識はあまり無いし。

でも自分は内勤だからマシなだけで、お客様の対応をしている営業の人とかは本当に大変だろうなあ。

 

この1,2年でこの会社の命運は決まるだろう。はたして潮時は来るのだろうか・・・