ヤシュウの部屋

40代ゲイが生き方を模索しながら考えたことを綴るブログ

会社になじめないのでサラリーマンを辞めたいゲイ

少し前に、会社の俺の所属部署の中でいちばん偉い人と1対1で話す機会があった。

 

俺よりもかなり役職が上の人なので、普段の仕事上ではあまり接点はないが、席は近い位置なのでよく顔を合わせる関係だ。

 

その上司から「ヤシュウ君はよくがんばっているけど、もっと他の人とコミュニケーションをとって、会社の中に自分の親しい人を増やしていったほうがいいんじゃないかな」といったことをやんわりと指摘された。

 

俺は周りの社員と仕事以外の話をあまりしないタイプであり、見えない壁を作ってしまっていることはとっくに自覚していた。俺がそうしてしまっている原因は、あるゲイの方のブログですごく的確に表現されていた。

 

私を含め、ゲイを隠して生活していると、両親や兄弟、小学校や中学校、高校、大学、バイト先、職場で仲良かった人でも居心地が悪くなり疎遠になっていく。

 

ゲイがバレてしまう恐怖や自分のセクシャリティが受け入れられない事実から、「打ち解け合うスキル」よりも、「人間関係をスルーするスキル」が身についてしまいやすい。

 

俺も自分がゲイであることを自覚してからは、ふとした拍子にゲイバレしてしまうことが怖くなり、無意識のうちにあまり人と仲良くなりすぎないように振舞うようになっていた。

 

俺のように事務系の部署に所属していると、同じメンバーで仕事をする期間が長いので、プライベートな会話も含めて和気藹々と仲良くすべきだと考える管理者は多いだろう。俺自身も、この会社である程度のキャリアを重ねていけば、部下を管理する立場になることを期待されるのは避けられない。しかし人と打ち解けあうスキルを育ててこなかった俺のような人間は、管理職になってもまともに組織を管理できないだろう。

 

上司としては、俺にもそろそろ管理職を目指すために必要なコミュニケーションスキルを伸ばして欲しいと期待しているようだ。しかし俺はこういう性分なので、「そろそろこの会社を辞めざるをえない時期なのかな・・・」という感想しかもてなかった。まあ日本の会社はそう簡単に社員をクビにはできないので、俺に管理職としての適正がないということがバレても会社にしがみつこうと思えばできなくはないんだろうけど、そこまでしてこの会社で働き続けたいとは思えない。

 

ゲイの中には、ゲイであることを隠しながらも一般企業で出世している人もたくさんいるわけで、そういう人たちは本当にすごいなと思う。俺ももうちょっと、隠れゲイとか関係なく会社内で積極的にコミュニケーションを取れる人間になれればよかったのかな・・・

 

僕が18年勤めた会社を辞めた時、後悔した12のこと

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