ヤシュウの部屋

30代ゲイが生き方を模索しながら考えたことを綴るブログ

俺が親へのカミングアウトをしない理由

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同性愛者にとって、親へカミングアウトするかどうかというのは大きな悩みだったりします。

 

俺自身は、「親がそういうの(同性愛)を理解して受け入れてくれそうな見込みがあるならカミングアウトしてもいいと思うけど、頭の固そうな親には無理にカミングアウトしなくていいんじゃないか」くらいのスタンスです。

 

俺は今までもこれからも、親には絶対にカミングアウトしないことに決めています。

それは、うちの親が同性愛(特に男性同性愛者)に対して明らかに嫌悪感を抱いており、全く受け入れてくれそうにないからです。

なぜ「うちの親は同性愛を受け入れてくれないだろう」と思うのかというと、俺が中学生の頃の出来事に原因があります。

 

当時、我が家では毎週日曜日の夜は家族揃ってフジテレビのワイドショー番組を見ていました。

森本毅郎さんと小島奈津子アナが司会を務めていた番組で、番組名は忘れてしまいましたが、今調べてみたら『スーパーナイト』か『EZ!TV』のどちらかのようです。

 

ある日、その番組の中で同性愛特集みたいな企画があって、『薔薇族』というゲイ雑誌の編集長のインタビュー映像を流していました。

インタビューは編集長の部屋でおこなわれていて、インタビューに答える編集長の後ろには、ふんどし一丁で横たわっている男性の絵画が飾られています。

いわゆるBLっぽい絵柄ではなく、男臭い感じの「さぶ」系の絵です。俺はその頃すでに同性愛に目覚め始めていたので、ちょっとドキドキしながら見ていました。

すると番組途中で母親が突然「あぁーもう気持ち悪い!こんなの見るのやめましょう!」と言ってチャンネルを変えてしまったのです。

そんな母親の様子を見て、俺は少なからずショックを受けました。

 

うちの母は、いつもニコニコしている優しいお母さん、というわけではなく、それなりにヒステリックに怒ったことも何度かありました。

しかしテレビ番組に対して突然キレてチャンネルを変えたのは、後にも先にもそのときだけです。

当時の俺はまだ自分がゲイだとはっきり自覚していたわけではありませんが、男性の裸を想像しながら一人エッチするようになっていたので、絶対に自分のそういう秘密が母親にバレないように気をつけなくては、と思いました。

 

そしてそれ以降、俺の中では精神的な親離れが急速に進行しました。

「表面上は普通の家族だけど、本当の自分(同性愛者としての自分)は親から見たら気持ち悪い存在であり、いつまでもこの家には居られない」というようなことを考えて、早く自立したいと思っていました。

そして俺は県外の大学に進学し、東京で就職して親元から完全に離れたのでした。

 

うちの親が同性愛を受け入れてくれそうにないのは仕方がないと思います。(両親共にド田舎で生まれ育った人ですし)

経済的な不自由なく大学まで卒業させてもらったので、親にはとても感謝しています。

ただ、同性愛に対して露骨な嫌悪感を示した母親のことを心から大切に思えるかというと、ちょっとそれは無理だと思います。

 

きっと親が死んだら悲しいし、泣いちゃうかもしれないけど、心のどこかで「これで親にゲイバレする心配がなくなる」とホッとする自分もいるんだろうな…

別にうちの親は「毒親」でも何でもないのに、そんな風に親を疎ましく思うなんて、我ながらイヤなやつだな、という自覚もあるので複雑です。

うちの親はたった一回の出来事で子ども(俺)から一生距離を置かれてしまうことになったわけで…親って難しいですね。

 

最近こんなページを見つけました。

「しんどいオカマのお悩み相談 その12.家族を愛せなくてしんどい?」

愛情深く心から理解しあえる家族は確かに素晴らしいけど、その理想は誰かが傷つくことで体現できるものではないわ。

相互理解に見切りをつけて家族と距離を置く選択に、負い目なんて感じなくていい。あなたにとって家族は「そういうもの」なのだから。

https://www.ism.life/contents/139

 

自分にとっての親は「こういうもの」だと割り切って生きていくしかないのかな。

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