有料のゲイアプリ『Bridge(ブリッジ)』を使い始めてから、約1ヶ月がたちました。
ブリッジでは1日3人の「お相手」が表示されます。俺はこの1ヶ月の間、お相手に表示された人たちのデータを全員分記録してきました。
↑こんな感じでエクセルで記録しています。
この記事では記録したデータをもとに、ブリッジの隠された仕様や、致命的な問題点、上手な使い方について解説していきます。
ブリッジの基本機能のおさらい
まず、ブリッジの基本的な機能について紹介します。既にブリッジを使っている方は知っていることなので、読み飛ばしてOKです。
ブリッジでできること
- 入会時に、自分の基本プロフィール(年齢・居住地・職業・おおまかな年収・身長・体型・自己PRなど)と顔のわかる写真を登録する。
- 年齢を確認できる証明書(免許証など)のアップロードが必須。
- 好みの相手のタイプ(年齢、身長、体型、年収、居住地)を入力する。(その条件に会う人だけを紹介してくれるわけではありません。)
- 1日に3人の「お相手」のプロフィールが表示されるので、自分の好みであれば「いいね」、興味なければ「ごめんね」を選択する。
- お互いに「いいね」を送った場合はマッチング成立となり、アプリ内で相互にメッセージを送ることができるようになる。
プレミアムオプションに加入するとできること
- 月額980円のプレミアムオプションに加入すると、以下の追加機能を利用できる。
- 紹介された「お相手」がすでに自分に対していいねを送っている場合は、そのことが表示されるようになる。
- 1ヶ月に3回まで、「いいね」のかわりに「スーパーいいね」を送れるようになる。スーパーいいねにはひと言メッセージを添付することができる。スーパーいいねを送られた人は、1日3人のお相手枠とは別枠でスーパーいいねを送ってきた人が紹介され、「いいね」「ごめんね」を選択する。
- 自分が先に「いいね」を送った相手にのみ、自分が紹介されるように設定できる。(この機能を有効にするとマッチングしにくくなるため、有効にするかどうかは選択可能。)
一般的なゲイアプリとの主な違いは、
・身分証の登録と顔出しが必須なのでわりと安心して利用できる
・システムが自動的に選んだ1日3人の相手しか閲覧できない
といった点でしょうか。
また「いいね」を送っても、その時点で相手に対して何か通知が飛ぶわけではないので、誰が自分に「いいね」しているかはわかりません。(スーパーいいねの場合は相手に通知が飛びますが。)
データから読み解くブリッジの実態
ここからは、記録したデータをもとにブリッジについて分析していきます。
前提:相手の希望条件設定について
ブリッジでは相手に希望する条件を設定でき、その条件は毎日の紹介相手の目安として使用されます。
俺は当初、以下のような希望条件を設定していました。(後に変更していますが、変更した内容や理由については後述。)
居住地・・・東京・埼玉・神奈川
年齢・・・35~50歳
身長・・・160~200cm
体型・・・細マッチョ・筋肉質・太め
年収・・・200~400万円・400~600万円・600~800万円・800~1000万円・1000~1500万円・1500~2000万円・2000~3000万円・3000万円以上
とりあえず体型以外はかなりゆるい条件にしていますが、身体専というわけではありません。
またブリッジでは年収は具体的な金額を入力するわけではなく、上記のようにある程度の幅のある選択肢から選ぶようになっています。
以下で記載している各種データについては、上記のような希望条件を設定した場合の一例と考えてください。
1ヶ月間のマッチング結果
まず9/29~10/29の1ヶ月間に、俺がどのくらいマッチングしたかのデータです。
- 紹介されたお相手の人数・・・95人(通常の紹介93人、スーパーいいねされた相手の紹介2人)
- 自分がいいねを送った人数・・・16人
- マッチング成立した人数・・・15人
- メッセージのやり取りをした人数・・・4人
- リアルした(実際に会った)人数・・・2人
こうしてみると、自分がいいねを送った相手とはほとんどマッチングしていますが、メッセージのやり取りへ発展した人数は非常に少ないですね。
とりあえず「いいね」を選択してマッチングしてから考える、というタイプの人が多そうです。
紹介相手に関する隠された仕様
さて、俺は体型以外の条件はかなりゆるくしていたわけですが、実際に紹介された相手の体型に関して、興味深いデータがとれました。
・9/29~10/2に紹介された相手の体型データ
筋肉質7人、細マッチョ3人、太め1人、ややぽっちゃり1人、普通2人
・10/3~10/20に紹介された相手の体型データ
筋肉質1人、細マッチョ0人、太め0人、ややぽっちゃり15人、普通31人、やや細め5人、スリム2人
10月3日を境に、明らかに希望条件に合致しない体型の相手が紹介されるケースが増えています。
そしてマッチング成立するタイミングに関しても、10月3日を境に状況が変わりました。
・9/29~10/2の間は6人に「いいね」を送り、そのうち2人は「いいね」した瞬間にマッチング成立(残り4人のうち3人とは、後日マッチング成立)
・10/3~10/20の間は9人に「いいね」を送り、全員と「いいね」した瞬間にマッチング成立
自分が「いいね」を選択した瞬間にマッチング成立するということは、「相手のほうが先に自分に対して「いいね」を送っていた」ということを意味します。
そして上記の、紹介される相手の体型やマッチングタイミングの変化から分かることは…
「1日3人表示される紹介相手は『自分にいいねしてくれた人』が最優先で出てくる」ということです。
たとえ俺の希望条件(筋肉質・細マッチョ)に合致しなくても、俺に「いいね」した人が優先されるため、好みの体型のユーザーがほとんど紹介相手に出てこなくなっていると予想されます。
俺はプレミアムオプションには加入していないので、10月3日以降に紹介された相手全員がすでに自分に「いいね」していた人かどうかは正確にはわかりません。
しかしその期間に自分が「いいね」した9人全員と即マッチング成立したので、おそらく他の紹介相手もほぼ全員が俺に「いいね」した人であると考えて間違いないでしょう。
ブリッジの致命的な問題点
マッチング成立のチャンスを増やすという意味では、「自分にいいねした人が最優先でお相手として紹介される」という仕様は妥当です。
しかしこの仕様だと、「いいね」されることが多い(=モテる)ユーザーは、自分に対して「いいね」したユーザーだけで1日3人の紹介枠が埋まってしまいます。
モテる人ほど、自分に対してまだ「いいね」していないユーザーに自分から「いいね」を送るチャンスが無くなるのです。
するとどうなるかというと・・・ブリッジでは「モテるユーザー同士はお互いにいいねを送るチャンスが発生しないため、永久にマッチングしない」ということになります。
これがブリッジの致命的な問題点です。
図解すると↓こんな感じ?です。
他のユーザーから「いいね」をたくさんもらうほど、モテ男を紹介されるチャンスが無くなってしまうという、なんとも残念な状況になっています。
自分の好みのタイプが、いわゆる「ゲイ受けのいい人(筋肉質、短髪、ヒゲ)」ではない場合は、モテる人を紹介される機会が減ってもあまり問題ないでしょう。
しかし俺のように、筋肉質な人が好きなゲイにとっては、死活問題です。
問題を回避するための実験
10月20日の時点で、俺は上記の問題をだいたい把握できました。
そこで「何とかしてこの問題を回避できないか?」と考えて、ひとつ実験をしてみることに。
俺はもともと、紹介を希望する相手について、体型以外はかなりゆるい条件を設定していましたが、あえて厳しい条件に変更してみることにしました。
変更後の希望条件は以下の通りです。
居住地・・・東京・埼玉
年齢・・・38~45歳
身長・・・175~200cm
体型・・・細マッチョ・筋肉質
年収・・・600~800万円・800~1000万円・1000~1500万円・1500~2000万円・2000~3000万円・3000万円以上
あえて該当者が少なそうな条件にすることで、自分にいいねしてきた人があまり希望条件に当てはまらないようにすれば、いいねしてきた人以外の人がお相手に出てくるかも?と考えたわけです。
しかし、この試みは失敗に終わりました。
希望条件の変更後も、あいかわらず筋肉質な人は紹介されず、むしろ他の条件にも全然マッチしない人ばかりが紹介されたのです。
モテる人同士がマッチングする唯一のチャンス
実は、上記の実験中に一度だけ筋肉質な人がお相手に出てきました。
ゲイ受けのよさそうなガッチビ系の人で、俺も「いいね」を選択したところ、即マッチング成立。
「この人はけっこうモテそうに見えるけど、自分にいいねを送っていない相手(=俺)にいいねを送れたのはなぜだろう?意外とモテてないのかな?」と考えていると、彼からメッセージが届きました。
「はじめまして!まだアプリを始めたばかりなのですが、よろしくお願いします」
このメッセージを読んで納得しました。モテる人でもブリッジに登録したばかりの時点では他のユーザーからのいいねが溜まっていないので、まだ自分にいいねを送っていない相手が紹介されるわけです。
俺自身も最初の4日間くらいは筋肉質な相手を紹介されていましたし。
ブリッジをうまく使うにはどうすべきか
ブリッジのお相手紹介では、自分にいいねを送った人が最優先で出てきてしまう。
となると、自分の好みではない相手から無駄に「いいね」をもらわないようにする必要があります。
手軽にできる対策としては、「自己PRに自分の好みのタイプやポジション(タチ・ウケ)をはっきり書く」のが良いと思います。
ブリッジのプロフィールにはポジションを選択する欄は存在しませんが、自己PR文は自由に書くことができます。
特に日本人ゲイはウケが多いので、ウケ寄りの人は「ウケです」と書くだけでいいねをもらう数をかなり減らせるはずです。
なお自己PR文を修正すると毎回ブリッジ運営の審査が入りますが、ポジションを書いても問題ない(審査に通る)ことは確認済みです。
俺も現在は自分のポジションや好みのタイプを明記して、なるべくタイプ外の人からいいねをもらわないように牽制しています。
そしてタイプ外の人から「いいね」をもらわないようにする一番確実な対策は、最初からプレミアムオプションに加入して、「自分が先にいいねを送った相手にのみ、自分が紹介される機能」を有効にすることです。
でもモテる人こそプレミアムオプションに入らないといけないなんて、ちょっと納得しがたいですよね・・・。
ブリッジでモテる人とは?
ここまで読んできて、「なぜヤシュウがブリッジでそんなにたくさん「いいね」をもらえているのか?」と疑問に思っている方も多いでしょう。
その理由は・・・たんに東京在住で、体型「筋肉質」を選択しているからでしょう。
東京在住の20~30代で、体型が筋肉質or細マッチョな人は、おそらくほとんどの人が処理しきれない数の「いいね」を送られていると思います。
なぜなら10月3日以降、俺の紹介相手に筋肉質・細マッチョがほとんど出てこなくなったということは、筋肉質・細マッチョな人たちの多くは俺と同じような状況(自分にいいねを送ってきた人しか紹介相手に出てこない)になっていると推測されるからです。
逆に10月3日以降も高年収(1000万以上)な人はたくさん出てきているので、年収はあまり重要な条件にはならない(年収が高くてもモテない人は多い)ということがわかります。
結局ブリッジってどうなの?
ここまで書いたことをまとめると、ブリッジは
- モテる人(≒筋肉質・細マッチョな人)とそうでない人の組み合わせはマッチングしやすい
- モテる人(≒筋肉質・細マッチョな人)同士のマッチングはほぼ無理
という結論に至ります。
これって、自分が筋肉質&筋肉質好きな俺にとっては、ほぼ無価値なアプリということでは・・・。
逆に「自分は筋肉質・短髪だけど、好きなタイプはスリム・前髪系」みたいな人にとっては、好みの相手とのマジメな出会いを期待できるアプリになると思われます。
あくまで現時点のブリッジの仕様ではこうなるという話なので、今後のアップデートで状況が変わる可能性はあります。
ちなみに今後についてですが、俺は最初に3ヶ月契約してしまったのでとりあえず契約期間いっぱいは引き続きお相手のデータを取り続ける予定です。
この記事では書ききれなかった細かいことは、また別の記事に書いたり『ゲイブロガーの本音ラジオ』で報告すると思いますのでお楽しみに!