ヤシュウの部屋

40代ゲイが生き方を模索しながら考えたことを綴るブログ

PRIDE指標2016の意味を考える

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ANANTTドコモ関西電力楽天ソニー、みずほフィナンシャルグ ループ etc…

これらの企業、何のリストか分かりますか?PRIDE指標2016でゴールド認定された、LGBTへの取り組みが優れている企業だそうです。

 

PRIDE指標とは

「PRIDE指標」という言葉を聞いたことがありますか?俺も2ヶ月くらい前に初めて知ったのですが、「日本で初めてとなる、企業のLGBTなどの性的マイノリティに関する取り組みの評価指標」だそうです。

 

要は企業がどのくらいLGBTに対してやさしくしているかを測って評価するためのチェック項目みたいな感じです。そして、PRIDE指標には5つの項目があって、そのうちいくつの項目を満たしているかによって、企業は「ゴールド」「シルバー」「ブロンズ」の認定を受けることができます。

 

PRIDE指標の項目

具体的な項目は以下の通りです。

1.<Policy: 行動宣言>評価指標

会社としてLGBT等の性的マイノリティに関する方針を明文化し、インターネット等で社内・社外に広く公開していますか。

2.<Representation:当事者コミュニティ>評価指標

当事者・アライ(支援者)に限らず、従業員が性的マイノリティに関する意見を言える機会を提供していますか。

3.<Inspiration:啓発活動>評価指標

過去3年以内に、従業員に対して、性的マイノリティへの理解を促進するための取り組みを行っていますか。

4.<Development:人事制度、プログラム>評価指標

以下のような人事制度・プログラムがある場合、婚姻関係の同性パートナーがいることを会社に申請した従業員およびその家族にも適用していますか(申告があれば適用しますか)。

5.<Engagement/Empowerment:社会貢献・渉外活動>評価指標

過去1年以内に、LGBTへの社会の理解を促進するための社会貢献活動や渉外活動を行いましたか。

http://www.workwithpride.jp/pride.html

 これらの項目のうち、5つ全てを満たしている企業はゴールド認定、4つだとシルバー認定、3つだとブロンズ認定がもらえます。

 

認定結果を見て思うこと

work with Pride -PRIDE指標-

↑のPRIDE指標のサイトで認定されている企業名をみると、名だたる大企業が並んでいます。みずほフィナンシャルグループとかまであるのは意外だけど。実際、このPRIDE指標は、既存の社内制度や相談窓口に「LGBTの社員でも使えますよ」みたいな一文を書き加えたり、ホームページ上で「LGBTにもこのように配慮してます!」と宣言したり、人事部の社員にLGBTについての外部研修を受けさせる等、大企業ほど簡単に達成できるような項目が多いんですよね。

 

だからといって無意味な指標だとは思いません。こういう指標を満たせるように会社が動いたという事実自体が、LGBTの従業員に安心感や心強さを感じさせてくれる面はあると思います。

 

ただ、社内のLGBT当事者同士がつながれるようなコミュニティがないと、なかなか社内でカミングアウトもできないだろうし、俺もできないなーとは思います。PRIDE指標の認定取得をきっかけに社内の当事者コミュニティの設立とかまで進めばかなり社内環境が変わるだろうけど。

 

個人的には同姓カップルを配偶者として認めるとかはどうでもいいので、ゲイだからってべつに何も珍しくなく受け入れられるような会社がいいなと思いました。

 

work with Pride -PRIDE指標-