ヤシュウの部屋

40代ゲイが生き方を模索しながら考えたことを綴るブログ

ぼっちが日本最大級のゲイナイトに行ってみた

俺は今年のゴールデンウィークに初めてゲイナイトと呼ばれるクラブイベントに参加した。行ったのはゲイの出会い系アプリが主催するイベントで、1時間くらいしか居られなかったけどそれなりに楽しかったし、出会いにも期待できそうだったので、またこういうイベントがあったら参加してみようかなと思っていた。

 

7月16日、新木場にあるクラブで「Shangri-La 54 Muscle Beach(シャングリラ 54 マッスルビーチ)」という日本最大規模のゲイナイトが開催されるということで、勝負パンツを履いてひとり果敢に突入してきた。

Shangri-La

 

入場までのハードル

開場時間の30分前くらいに新木場駅に着くと、既に駅構内には参加者と思われる人達が大勢集まっていた。外に向かうエスカレーターにはガチムチ短髪のイカホモが大勢乗り込んでおり、新木場駅へ入ろうとしていたノンケ男子集団が「えっ、これどういうこと!?」と言いながら驚いた表情をしていたのが面白かったw

 

会場の方向へ歩いていくと、会場入り口の手前に行列ができていた。「まだ30分前でもこんなに並んでるんだ」と思ったら、なんとそれは前売り券を買っていた人専用の列で、前売り券を買っていない人は会場入り口を挟んで反対側に列があるという。

 

そして前売り券の無い人の列は2列並びで既に100メートル以上の長さになっていた。列の最後尾に並んで待っていると、ほどなくして小雨が降り出した。傘を持っていなかった俺は早くも帰りたくなったが、魔法の言葉「ここで帰ったらブログのネタが無くなる」で自分を奮い立たせた。

 

開場時間になっても、まず前売り券を買っていた人から優先して入場できるので、俺は結局会場の敷地に入るまでに2時間、さらに敷地に入ってから料金を払ってメインフロアにたどり着くまでに30分かかった。前売り券組は敷地に入るまではずっと早いはずなので、今後シャングリラに行こうと思っている人には前売り券を買うことを強く推奨する。

 

大人なショータイム

メインフロアに入ると、マッチョなゴーゴーボーイ達のショーが始まっていた。フロア各所にお立ち台があり、その上でゴーゴーボーイが腰をくねらせながら踊っていた。最初はレスリングのユニフォームのようなものを着ていたが、徐々に脱いでいってケツワレ一枚の姿に。さらにケツワレの腰ゴムを下に下げて半ケツになっていた。汗だくになりながら半ケツ姿で踊るゴーゴーボーイはなかなかセクシーかったが、俺は意外と興奮しなかった。「もう歳なのかな・・・」と思ってちょっと悲しかった。

 

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ゴーゴーのショーは、華麗なダンステクニックで魅せるようなものではなく、ストリップに近いものだったで、それなりに満足はしたけど、一回見ればもう十分かなという感じだった。

 

客が折った紙幣を口に咥えてお立ち台のそばに行くと、ゴーゴーが口で紙幣を受け取りながら客とディープキスするというサービスもあった。ちょっとやってみたいと思ったけど、お札の味がするキスってどうなんだろうと思って止めておいた。

 

出会い系アプリとの連動は・・・

最近のゲイナイトではよくあるらしいけど、ゲイの出会い系アプリの中にこのゲイナイトに来ている人専用のマッチングページが開設されていた。会場内のモニターに表示されるパスワードを入力してログインすると、来ている人の一覧が表示されて、タイプの人のアピールボタンを押すと相手に通知がいくという仕組み。

 

俺も早速ログインして、誰かが俺のボタンを押してくれるといいなーと思っていたが、30分も経たないうちにある事実に気がついてしまった。このゲイナイトはアプリによる出会いを主目的としたものではなく、一緒に来た友達や恋人、あるいは会場でたまたま出会った知人と話している人がほとんどなので、アプリのページで参加者をチェックしている人などほとんどいないのだ。壁際で一人でスマホをいじっている人も数人いたが、画面をちらっと覗いて見ると、ゲイアプリを見ている人はほとんどいなかった。

 

以前参加したゲイナイトはゲイアプリの運営が主催したものだったので、アプリでアピールボタンを押した人の中から抽選で下着などをプレゼントしたり、司会者が客にアプリを使わせるために煽ったりという仕掛けがあった。そのおかげで俺も他の人にアピールされたりしたのだが、今回はそういった仕掛けが何もなく、アプリはあくまでおまけ。一応マッチングページに登録はするけど、友達や知り合いと過ごすのが主目的でありわざわざ自分からアピールはしないという人が大半のようだった。

 

ダークルーム

このイベントではダークルームという、ハッテンスペースも設けられていたので、試しに入ってみた。上半身裸の男性だけが入れるようになっていて、薄暗くされて音楽がかかっていた。普段は女子トイレとして使われている場所なので、通路で物色して気に入った相手がいたら個室スペースでハッテンしてくださいということなのだろう。

 

しかしあまりに人口密度が高すぎて、アプローチするのも一苦労。俺も誰かにアプローチされたのだが、誰に誘われたのかよく分からないまま人の波に流されてハッテンには至らないまま外に出た。あとトイレなので当然冷房もなく、ちょっとここで夏場にハッテンは無理だと思った。(でも個室からはそれっぽい声が聞こえてきていた。)

 

大人のお祭りとしてのゲイナイト

シャングリラはとても大きな会場で行われているので、バーカウンターだけでなく食べ物の屋台も出ていて、さながら縁日、お祭りのようだった。友達同士で談笑している人を眺めながら、俺は「ああ、これはお祭りなんだな。お祭りに一人で来てもあまり楽しくないのは当然だな」と思った。

 

友達同士で来れば、友達の友達にたまたま出会ったりしてどんどん輪が広がるだろうが、もともとゲイの知り合いが多くて会場内でたまたま知人に出会う可能性が高いような人ならともかく、俺のようにゲイの知り合いがほとんどいない人間が一人で行くべき場所ではなかった。ぼっちは素直に出会いを主目的としたイベントに行けということだろう。

 

 帰宅

ゴーゴーのショーをみたり会場をうろうろ歩き回っていたが、始発の時間になったのでひとりでトボトボと帰宅した。結局、お祭りに一人で行った痛いゲイだったなという感想しかないが、誰かに誘われたらまた行くかもしれない。

 

未知との遭遇

ゲイイベントに限らず、今後も積極的に知らない場所に行ってみようと思う。今はあまり情熱を持てるものがないので、いろんな場所に出かけていって今まで知らなかった物事に触れてみたい。ひょっとしたら自分の人生を変えるような何かに出会うかもしれないし、自分で動かないと何も変わらないよね。こういうふうに考えられるようになったのはブログを再開したおかげでもあるので、ブログ作ってみてよかったなと思う。